此処最近の出来事

紅玉が出回っていた。もうりんごの季節だ、うれしいや、得意のアップルパイを作ろうかと思ったが、苺子さんが「君は、今すぐマンガを描くべきだ」と言うので頓挫した。
しょぼくれて川原で石を投げていると、飼い猫のマサムネがやってきて、右目から目やにをひっきりなしに取ってくれ、といわんばかりに擦り寄るのだ。おお、不憫なマサムネよ、と言い、犬猫病院へつれてやった。それみたことか、注射を打たれ目薬を処方された。私は世の中を恨んだ。嘘だ。
その頃マサムネは一足先に家に帰り、飯を食っていた。(おわり)