無題

maidentity2006-02-16

ロングロングタイムアゴー、ワンスアポンアタイム、その昔ゲーム業界に「3D病」という病が蔓延した頃があり、みんながみんな「これからのゲームはポリゴンでフルレンダリングでテクスチャでバーチャルだ」みたいなことを言っていて、開発者が躍起になっていた頃、一部のゲーマーは「2Dの方がいいのになあ」といっていた、プログラマとユーザーとの間にわずかな、そして微妙な温度差が生じた時期がありました。「MOTHER」で有名な糸井重里氏も例外ではなく、「ニンテンドー64」で3Dの「MOTHER3」を作っていらっしゃいました。それが、10年以上も前の話。当時は格ゲーだろうがRPGだろうが何でもが3Dになり、挑戦し、半数くらいは成功し、およそ約大体おおまかに*1アバウトに半数が失敗していたような、カオスな時期でした。折りしもスーパーファミコンが過去のものになりつつあった、時代です。
MOTHER2」が発売されたのが94年、「MOTHER3」が開発中止の報を告げたのが2000年、そして、「MOTHER3」の発売日が決定したのが、一昨日の、2006年。4月20日、発売するそうです。3D病を完治された糸井氏が堂々と発表されました(開発中だった3Dの64版「3」ではなく、「1」「2」と同じ従来の2Dです)。

3Dは今や市民権を得ましたが、その、今になって3Dの「MOTHER」もやってみたかった、という気持ちもなんかあります。ただ、ロゴや開発画面を見るとどうやらシナリオは旧「3」を引き継いでいる様なので、陽の目をみなかったどんでん返しの12章仕立てのシナリオは拝めそうです。
私が「MOTHER2」を買ったデパートと、その「MOTHER2」はもうないけれど、また新しい「MOTHER」に出会えることが一番うれしいことです。

*1:日本語に、この手の言葉がたくさんあるのはなんとなく、分かるよね